本が出ました:『タスク・ベースの英語指導―TBLTの理解と実践』

もうだいぶ出版してから時間が経ちましたが,私が執筆者に加わっている本が出ました。

タスク・ベースの英語指導―TBLTの理解と実践』大修館書店

私は以下の2つの章を書きました。

  • 第2章 タスク・ベースの言語指導と認知のメカニズム—第二言語の学習を促す心理的要因
  • 第3章 タスク・ベースの言語指導と教育思想—社会における教育としてのTBLT

第2章では,第二言語習得研究にもとづいて,どんな背景でTBLTが提唱され,どういう実験結果に基づいて何が<効果的>と言われているかについてまとめました。

その上で第3章で,教授法選択はそういうミクロな視点だけでなくマクロな視点から考えることも必要,という感じで半ば自分で書いた第2章にブレーキをかけるような章を執筆しています。主に,経験主義的(pragmatism)な教育思想と批判的応用言語学の観点からTBLTを考察しています。特に英語教育論でありがちな「経験を通して学ぶと記憶に残りやすい」というレベルの考察から一歩踏み込んで論じることができたと思います。

まだまだ浅学な私にこの大切な章を書かせるのは大変勇気のある決断だったと思います。お声がけくださった編者の松村昌紀先生に心から感謝します。

ところで。

この第2章と第3章,まったくテイストの違う内容だったからか,どちらに興味を持つかが人によって全く異なるようです。第2章に興味があるといってくださった方にとっては第3章は「小難しくてよくわからんかった」という感想が多く,第3章を評価してくださった方は第2章についてはだいたいノーコメントでした。私としては第2章に興味があるような人にこそ第3章を読んで頂きたいと思っていたのですが,そうなるかどうかは執筆者の腕に依存するもの。・・・それほど興味持っていないものを読ませるスキルっていうのはまだなかなか。これからの課題です。

 

 

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